顎変形症は、上あご・下あごの骨の大きさや形、位置関係などに異常があり、顎全体のバランスが崩れることで起こる症状の総称です。
噛み合わせがうまく合わないことで食事がしづらくなったり、口腔内の形態変化により発音が不明瞭になったりすることがあります。さらに、顔貌にも変化が出る場合があり、それが心理的な負担やストレスにつながることもあります。
上あごの骨が過度に前に出ている状態で、一般的に「出っ歯」と呼ばれる症状です。「口が閉じにくい」「無理に閉じると下あごに梅干し状のシワができる」といった特徴があります。
出っ歯には、骨格ではなく歯の位置が原因となっているケースもあり、その場合は外科手術を行わず、歯列矯正のみで治療していきます。
下あごの骨が過度に前に出ている状態で、一般的に「受け口」と呼ばれます。下の歯が上の歯より前に出る「反対咬合」を伴い、「食べ物が噛み切りにくい」「発音がしにくい」といった機能的な問題を生じやすいのが特徴です。
骨格ではなく歯並びが原因の場合は、手術を行わずに歯列矯正のみで治療を行います。下顎前突症は「80歳で歯が20本残ることがない」といわれるかみ合わせで、歯がなくなりやすいため、早めの改善が望まれます。
奥歯をしっかり噛んでも、上下の前歯がかみ合わず、すき間ができてしまう状態です。「オープンバイト」とも呼ばれ、「前歯で食べ物を噛み切りにくい」「発音時に息が漏れやすい」といった特徴があります。
軽度〜中等度の症状であれば、歯列矯正のみで対応できることもありますが、骨格的な要因が大きい場合には外科的矯正治療が必要になります。
開咬症も一生涯にわたって歯を保ちにくいかみ合わせのため、早期の改善が望ましい症例です。
上あごまたは下あごの骨格が、顔の中心に対して左右で均等に成長していない状態です。
非対称症の場合、かみ合わせも左右でズレていることが多く、片方の奥歯に負担が集中したり、顎関節症の原因になったりする場合があります。
下あごの骨が小さい、または後方に下がっている状態です。下あごが小さいため、相対的に出っ歯に見えたり、かみ合わせが深くなったりする傾向があります。
睡眠時無呼吸症候群にもなりやすい骨格です。
上あごの骨の成長が不十分で小さい、または後方に下がっている状態です。上あごが小さいため、相対的に下あごが前に出ているように見え、顔の中央部分がややへこんだ印象になることがあります。
反対咬合を伴うことが多く、かみ合わせの改善には上あごを広げる拡大矯正治療が必要になるケースが多くなります。
上あご・下あご両方の骨、または歯が、ともに前に突き出ている状態です。口元全体が盛り上がった印象になり、「口ゴボ(くちごぼ)」と呼ばれることもあります。唇が閉じにくく、無理に閉じると口元に緊張感が出やすいのが特徴です。
骨格的なズレが軽度の場合は、歯列矯正のみで治療していきます。
あごの骨のズレが大きいと、顔の輪郭が左右非対称になったり、極端な受け口や出っ歯になったりして、見た目が気になりやすくなります。骨格による問題はメイクでは隠しきれず、鏡を見るたびに気分が沈んだり、人前に出るのを避けたりする原因にもなるでしょう。
「あごがしゃくれている」「顔が曲がっている」といったコンプレックスは、心の大きな負担につながります。
顎変形症は上下の歯のかみ合わせが悪いため、前歯で食べ物を噛み切ったり、奥歯ですりつぶしたりすることが難しくなります。「麺類やサンドイッチを前歯で噛み切れない」「硬いお肉が噛みにくい」と感じる方も少なくありません。
食べ物を十分に噛み砕けないまま飲み込むと、胃腸に負担がかかり、消化不良の原因にもなります。毎日の食事がストレスになるだけでなく、栄養の吸収効率が下がり、全身の健康に影響を及ぼす可能性もあります。
歯やあごの位置がズレていると、舌の動きや息の出方に影響が出て、発音が不明瞭になりやすくなります。特に「サ行」や「タ行」の発音が難しくなることが多く、言葉が相手に伝わりにくいと感じる場合があります。
電話の応対やプレゼンテーションのほか、日常の会話でも自信を持って話せなくなり、コミュニケーションの場において消極的になってしまうこともあるでしょう。
骨格の位置に異常があると、力を入れないと唇が閉じられず、無意識のうちに口呼吸になってしまうことがあります。
口が常に開いている状態では口の中が乾燥し、唾液が減ることで細菌が増殖しやすくなります。その結果、「むし歯や歯周病になりやすい」「口臭がきつくなる」「風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすい」といったリスクが高まります。
また、無理に口を閉じようとすることで口元やあごにシワが寄り、見た目を気にされる方も少なくありません。
顎変形症に加えて歯並びが乱れていると、歯と歯の間に歯ブラシが届きにくくなり、むし歯や歯周病になりやすくなります。毎日丁寧に歯磨きをしているつもりでも、どうしても磨き残しが出てしまい、トラブルを繰り返す原因になります。
特に歯周病は、進行すると歯を失う可能性があるだけでなく、糖尿病や心疾患などの全身の病気とも関係するとされています。
矯正治療によって清掃しやすい口腔環境を整えることは、将来の健康を守る上でも大切です。
かみ合わせの悪さが原因であごの関節に負担がかかると、口を動かしたときに痛みが出たり、大きく口を開けにくくなったりする「顎関節症」の症状が現れることがあります。
「食事の際にあごがカクカク鳴る」「口を開けようとすると痛みが出る」といった症状は、日常生活の質を低下させます。そのような状態で放置すると、あごの痛みだけでなく、慢性的な肩こりや頭痛につながる場合もあるため注意が必要です
外科手術を併用すると、歯列矯正だけでは改善が難しい骨格的なズレが解消され、顔の輪郭やバランスが美しく整います。横顔のライン(Eライン)がきれいになり、長年コンプレックスであった口元の印象が大きく改善される可能性があります。
見た目の変化により、自分に自信が持てるようになることで、生活の質(QOL)の向上にもつながるでしょう。
上下の歯がきちんとかみ合うようになると、食べ物をしっかりと噛み切れるようになります。好きなものを何不自由なく思い切り食べられるようになり、食事の楽しさも再認識できるでしょう。
よく噛み砕けるようになることで、胃腸など消化器への負担も軽くなります。
あごの位置や歯並びが正常になると、舌の位置や動き方、息の出方が安定し、発音がはっきりして聞き取りやすくなることがあります。
その結果、人前で話す際の不安やストレスが軽減され、会話やコミュニケーションもスムーズになることが期待されます。
歯並びやかみ合わせが整うと歯磨きがしやすくなり、口腔内を清潔に保ちやすくなることで、むし歯や歯周病のリスク低減につながります。
さらに、口が自然に閉じられるようになるため、唾液の自浄作用が働き、口内環境の改善も期待できます。
結果として、将来にわたってむし歯や歯周病になりにくい健康な状態を維持しやすくなります。
かみ合わせが悪いと、特定の歯や奥歯だけに過度な負担がかかり、歯が欠けたり割れたりする原因になります。かみ合わせを整え、すべての歯で均等に噛めるようにすることは、歯の寿命を延ばすことにつながります。
顎変形症治療によってバランスよく噛める状態を作ることで、ご自身の大切な歯を、より長く健康な状態で使い続けられるようになります。
かみ合わせのズレが改善されると、あごの関節にかかる負担が減り、顎関節症の症状や慢性的な肩こり・頭痛が軽くなることがあります。
かみ合わせが悪い状態では、あごやその周囲の筋肉が常に緊張し、首や肩のこりにつながるといわれています。顎変形症の治療で骨格のバランスが整うと、筋肉の緊張がほぐれ、原因不明だった身体の不調が改善されるケースもあります。
顎変形症と診断され、顎口腔機能診断施設・指定自立支援医療機関で治療を行う場合は、健康保険が適用されるため、治療費のご負担を抑えることができます。
一般的な歯列矯正は全額自己負担の自由診療となり、治療費も高額になります。一方、顎変形症の場合は、「噛む・話す」といった重要な機能を持つ口腔に重大な支障をきたす疾患と見なされているため、保険適用が可能です。
当院は、国が定めた施設基準を満たし、顎口腔機能診断施設および指定自立支援医療機関(育成・更生医療)として届出・承認を受けているため、顎変形症の診断から治療まで、健康保険適用で受けられます。
顎変形症を放っておくと、顔の筋肉のつき方に左右差が生じ、顔の歪みや非対称が目立ちやすくなる場合があります。
片側だけで噛む「偏咀嚼(へんそしゃく)」のクセが続くと、よく使う側の筋肉だけが発達し、顔全体のバランスがさらに崩れやすくなります。
また、加齢による変化が加わることで、見た目に対するお悩みが強くなる可能性も考えられます。
顎変形症を放置したまま生活を続けると、無意識にかみ合わせようと力を入れたりすることで、一部の歯に負担が集中しやすくなります。その結果、歯や歯を支える組織に負担がかかり、かみ合わせがさらに不安定になることがあります。
年齢を重ねるにつれて歯を支える骨も弱くなっていくため、早めの対処が重要です。
顎変形症に伴う不正咬合は、歯磨きがしにくくなり、口腔内の清掃性を低下させる要因です。
また、口が閉じにくいことによる口呼吸の習慣は、口腔内を乾燥させ、むし歯や歯周病のリスクを高めます。
むし歯や歯周病が進行すると、歯や歯を支える骨が失われてしまうこともあります。顎変形症が口腔環境の悪化に関与している可能性がある場合は、早めの対処を検討することが望まれます。
かみ合わせのズレによってあごの関節に無理な力がかかり続けると、顎関節症を発症したり、症状が悪化したりするリスクが高まります。特に、片側だけで噛むクセは、顎関節に負担をかける要因の一つです。
顎変形症という骨格的な問題が関与している場合、根本的な要因を解決しない限り、顎関節症が治らないおそれがあります。
下あごが小さい、または後方に下がっているタイプの顎変形症では、気道が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす可能性があります。睡眠中に呼吸が浅くなったり止まったりすると、良質な睡眠がとれず、日中の強い眠気や集中力の低下を招きます。
また、慢性的な酸素不足は心臓や血管に負担をかけ、高血圧などの全身疾患に関与する可能性も指摘されています。
顎変形症の治療では、矯正歯科だけでなく、歯科口腔外科や形成外科との信頼関係に基づく緊密な連携が重要です。
当院では、高い技術を持ち信頼できる歯科口腔外科医や形成外科医と連携し、十分な情報共有と相談を重ねながら、顎変形症の治療に取り組んでいます。また、顎口腔機能診断施設・指定自立支援医療機関としての施設基準に対応し、顎変形症の治療に必要な診療体制や設備を備えています。
顎変形症治療に関しては、厚木市をはじめ、神奈川県内のさまざまな地域からご相談をいただいており、地域を問わず診療に対応できる体制を整えています。
ここでは、神奈川県で顎変形症の治療をご検討されている方に向けて、当院の診療体制や取り組みについて、5つのポイントに分けてご紹介します。
当院は、2025年12月時点で、神奈川県厚木市内で保険適用の顎変形症治療が行える指定医療機関です。(参考:関東信越厚生局 神奈川事務所 施設基準等の届出受理状況 <直近届出分>)
保険が適用される顎変形症の治療では、あごの骨の手術と歯列矯正を組み合わせて行うため、専門的な知識や設備を備えた医療体制が求められます。そのため、顎変形症の保険診療は、すべての歯科医院で行えるものではなく、国が定めた施設基準を満たし、顎口腔機能診断施設および指定自立支援医療機関(育成・更生医療)として届出・承認を受けている医療機関で実施されます。
当院はこれらの施設基準に対応しており、顎変形症の診断から治療まで、保険診療として対応できる体制を整えています。
当院は顎口腔機能診断施設として、顎変形症の診断に必要な専門の設備を備えています。
顎変形症の治療計画を立てるには、歯だけでなく、あごの骨の大きさやズレ、顔全体や全身のバランスを的確に把握する必要があります。
当院では、頭部の骨格を精密に分析するためのセファロ(頭部X線規格写真)や、あごの動きを記録する顎運動検査など、保険診療の基準を満たす専門設備を完備しています。
これらの検査をもとに、安全性の高い精密な治療計画の立案を行っています。
顎変形症の治療では、外科手術の前後に行う矯正治療が、治療結果を左右する重要な工程となります。当院には、院長をはじめ、矯正治療を専門に学び、顎変形症の矯正治療にも継続して携わってきた歯科医師が在籍しています。外科手術との連携を見据えた矯正計画の立案から、治療中の細かな調整まで、一貫して対応できる体制を整えています。
顎変形症の治療においては、経験を積んだ専任の歯科医師が治療計画の作成に関わり、責任を持って診療を行います。専門的な視点から丁寧に管理することで、患者さまが安心して治療に臨める環境を整えています。
顎変形治療・矯正歯科担当医 隅田 実希 先生
【資格】
日本矯正歯科学会認定医
【所属学会など】
日本矯正歯科学会
日本舌側矯正歯科学会
日本顎変形症学会
日本口蓋裂学会
日本顎関節学会
スピード矯正研究会
顎変形症の手術は外科処置の中でも難易度が高く、特別な技術と知識を必要とします。当院では顎変形症治療の専門医はじめ、顎変形症治療について専門知識と技術が豊富な先生方と連携をとっております。
サージェリーファーストとは、顎の変形に対する外科処置を早期に行い、治療期間を短縮させる方法です。審美性の高い装置を併用することができます。横浜歯科口腔外科クリニックとの連携で行なって参ります。
新潟大学歯学部を卒業後、東京科学大学(旧 東京医科歯科大学)病院にて臨床経験を積まれ、口腔外科の診療・研究に従事してこられました。現在は横浜歯科口腔外科クリニック院長として診療を行いながら、東京科学大学顎顔面外科学分野の非常勤講師としても教育・研究に携わっておられます。
顎変形症および顎関節疾患を専門とし、難症例を含む数多くの治療経験を有する先生です。当院では、外科的な専門治療が必要と判断した場合には、高原先生と密に連携することで、大学病院と同水準の外科治療を提供できる体制を整えています。
ご挨拶
これまで長年にわたり、大学病院を中心とした高度医療機関において、歯科口腔外科の中核的な診療として、顎変形症や顎関節疾患の臨床・研究に携わってまいりました。
特に、あごの形やかみ合わせを整えることで、あごのズレや歪みに配慮した治療を専門としています。機能面を重視した治療を行うことで、結果として顔全体のバランスにも配慮した対応を行っています。
顎変形症の治療では、患者さまお一人お一人のあごの形態やかみ合わせ、顎関節の状態を丁寧に評価し、できる限り自然で身体への負担が少ない治療計画を立てることを大切にしています。あごの状態は患者さまの人生に大きく影響するため、「治療を受けてよかった」と心から思っていただける結果を提供することを第一に考え、診療にあたっています。
微力ではありますが、患者さまのお役に立てましたら幸いです。
杏林大学医学部附属病院や国立がん研究センターなどで研鑽を積み、日本形成外科学会認定専門医として、顔面の骨切り手術や再建手術に携わってこられました。現在は、東名厚木病院の形成外科科長であり、機能回復に加え、より審美性にすぐれた治療を提供されています。
形成外科としての「安全性・機能性」と、美容外科の視点を取り入れた「自然で美しい仕上がり」の両視点を持つ高梨先生との連携により、顔全体のバランスや輪郭の調和まで考慮した、精度の高い治療を実現しています。
ご挨拶
形成外科として、国内でも高水準な施設で顔面の骨折や骨切り、腫瘍の切除、がんの再建手術、顕微鏡を使用したマイクロサージャリーなどを研鑽してきました。現在、保険診療では東名厚木病院の形成外科科長として、また美容ではお顔の骨格を整える手術に携わっております。
顎変形症の治療は、かみ合わせだけでなく、お顔のバランスや将来の機能にも深く関わる、大切な治療です。私たちは形成外科として、「安全に・正確に・機能を大切に」を最優先に考え、骨や筋肉などの構造を踏まえた治療を行います。また同時に、美容外科として「美しい顔立ち・自然な仕上がり」にもこだわり、横顔のラインや輪郭の調和まで丁寧に調整していきます。
機能面と審美面、そのどちらも妥協せず、責任を持って治療にあたります。不安なことや気になることは何でもご相談ください。
当院は、東海大学医学部付属病院とも密接に連携し、診療体制を整えています。
同病院の歯科口腔外科に所属する経験豊富な歯科医師の先生方と協力し、大学病院の充実した設備と管理体制のもとで手術を受けていただくことが可能です。
複数の高度医療機関と連携することで、患者さまの症状やご希望に合わせた手術環境をご提案できるのも当院の強みです。

当院では保険適用で
顎変形症の治療が可能です。
以下の条件を満たすと、保険適用にて顎変形症治療が可能です。
・顎口腔機能診断施設にて、歯科医師により「顎変形症」という医学的診断をされていること
・あごの骨を切る外科手術を併用する治療計画が立てられていること
・顎口腔機能診断施設および指定自立支援医療機関で治療をすること
・審美目的ではないこと
当院は、国が定めた施設基準を満たし、顎口腔機能診断施設および指定自立支援医療機関(育成・更生医療)として届出・承認を受けている医療機関です。
当院で顎変形症の治療を受ける場合、保険が適用されるため、治療費のお支払いは現金での一括払いとなります。保険診療ではありますが、矯正治療と外科手術を含めた総費用は、目安として約60〜70万円程度かかります。
そこで、顎変形症の治療における費用負担を軽減するための制度をご紹介します。
高額療養費制度とは、保険診療において、医療機関の窓口で支払った自己負担額が、ひと月の上限額を超えた場合に、その超過分が払い戻される制度です。
顎変形症の治療では、外科手術や入院にかかる費用がこの制度の対象となります。自己負担の上限額は、年齢やご家庭の所得区分によって定められています。
あらかじめご加入の健康保険組合に申請し、「限度額適用認定証」を取得しておくと、医療機関の窓口でのお支払いを自己負担上限額までに抑えられます。そのため、治療にかかる一時的な費用負担を抑えることが可能となります。
上あごの骨を外科的に切断・移動することで、かみ合わせや顔の骨格的なバランスを整える手術の総称です。中でも一般的に行われている術式が「ルフォー型骨切り術(Le Fort osteotomy)」で、もっとも多く適用されるのが「ルフォーⅠ型」です。「Ⅱ型」や「Ⅲ型」と呼ばれるものは、より大規模な手術となります。
ルフォーⅠ型では、上顎骨を歯の根の上方、鼻の下あたりで水平に切断し、骨全体をブロック状に分離した上で、治療計画に基づいて移動・固定します。上下顎同時移動術の一部として行われることも多い手術です。
上顎骨切り術は、以下のような症例で適用されることがあります。
● 上顎前突症(出っ歯)
● 上顎後退症(小上顎症)
● 開咬症
● 非対称症(顔面非対称)
● 歯肉過剰露出(ガミースマイル)
下あごの骨を切って位置を調整する外科手術です。下あごの奥の骨を縦方向に分割し、前後にスライドさせて、適切な位置で固定します。
下あごの移動量や方向の自由度が高く、さまざまな症例に対応できる術式です。
なお、「受け口」など下あごを後方へ移動させる場合などには、「下顎枝垂直骨切り術」が選択されることもあり、症例に応じて術式が使い分けられます。
上あごと下あごの両方の骨切りを、1回の手術で同時に行う外科手術です。
上下の顎骨の位置関係に大きなズレがあり、どちらか一方の手術だけでは理想的なかみ合わせや顔全体のバランスを整えることが難しい場合に選択されます。
上下顎同時移動術は包括的かつ効果的な治療ですが、綿密な治療計画が必要になるため、矯正歯科医と歯科口腔外科医が連携して治療を進めることが重要です。
顎の先の変形について改善する治療法です。
上顎骨切り術の一種で、上あごの幅が極端に狭い場合に行われる外科手術です。
歯並びが乱れる原因の一つに、歯が並ぶためのあごのスペース不足があります。成長期であれば、あごの成長を促す治療が可能ですが、成人ではあごの成長を利用することができません。
そのため、歯列矯正だけであごの幅を広げられない成人の場合、上あごの骨に切り込みを入れ、「急速拡大装置」を用いて骨ごとあごの幅を広げる「SARPE」の術式が検討されます。
顎変形症の治療は、一般的な歯列矯正とは異なり、あごの骨の手術の前後に「術前矯正」「術後矯正」を行う、長期的な治療となります。
初診から治療完了までは、一般的に以下の流れで進みます。

まず初診相談にてカウンセリングを行い、お悩みやあごの状態を3Dスキャナーなどで確認します。その時点でわかる範囲で、推奨される治療方法や矯正治療の概要をご説明します。
その後、精密検査として、顔面や口腔写真の撮影、レントゲン検査などを行い、厚生労働省の定める保険診療の取扱いにもとづき、顎変形症に該当するかどうかを診断します。
顎変形症と診断され、外科手術を併用した治療方針が決まった場合は、健康保険が適用されます。併せて治療計画をご説明し、同意書のご案内をいたします。ご不明な点はどうぞ遠慮なくご質問ください。
※当院での検査費用・診断料のお支払いは、現金のみとなります。

手術を担当する外科医の診察を受けていただきます。当院にて紹介状をご用意しますので、指定された医療機関を受診してください。
当院で作成した治療計画や術式について、担当外科医から直接説明を受けていただき、手術内容をご確認いただきます。

手術に向けて、歯の凸凹や歯並びを整える「術前矯正」を行います。期間は、一般的に1〜2年程度です。
術前矯正を進めることで、一時的にあごのズレが目立ち、噛みにくさを感じることがあります。気になることや不安がありましたら、いつでもご相談ください。
なお、保険診療のルールにより、使用できる装置は歯の表側に装着するブラケットとワイヤーによる表側矯正(金属製)に限られます。

術前矯正が進み手術の準備が整った段階で、再度担当外科医の診察を受けていただき、入院・手術に向けた検査や処置を行います。その後、術前矯正が終了した段階で、入院・外科手術を行います。
入院期間は、医療機関や術式によって異なりますが、目安として1〜2週間程度です。
手術は、適切な安全管理のもと、全身麻酔を使用して行われます。手術費用や入院費用は、手術を行う医療機関へお支払いいただきます。

手術後は、新しい骨格に合わせてより緊密で安定したかみ合わせを作るための「術後矯正」を行います。期間の目安は、半年〜1年程度です。
術前矯正と同様に、表側のワイヤー装置を用いて細かな調整を行います。手術直後はあごの位置が不安定なため、ゴムかけなど患者さまご自身のご協力や、定期的な通院が重要となります。

歯並びとかみ合わせが安定し、矯正装置を外した後は「保定期間」に入ります。(外科医の対診もあり)
歯やあごが元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防ぐため、取り外し可能なリテーナー(保定装置)を使用します。通院は数ヶ月に1回程度となり、かみ合わせの安定度や後戻りの有無を確認します。
必要に応じて、術後1年以降に、あごの骨を固定していたプレートを除去する手術を行う場合もあります。

まず初診相談にてカウンセリングを行い、お悩みやあごの状態を3Dスキャナーなどで確認します。その時点でわかる範囲で、推奨される治療方法や矯正治療の概要をご説明します。
その後精密検査として、顔面や口腔写真の撮影、レントゲン検査などを行い、診断結果に基づき治療方針をお伝えいたします。
横浜歯科口腔外科クリニックにて高原楠旻先生の診察を受けていただきます。

術前の準備を当院(あさひ矯正歯科医院)にて行います。

入院・外科手術を横浜歯科口腔外科クリニックにて行います。
入院期間は、医療機関や術式によって異なりますが、目安として1週間程度です。
手術は、適切な安全管理のもと、全身麻酔を使用して行われます。手術費用や入院費用は、手術を行う医療機関へお支払いいただきます。

手術後に矯正治療を開始します。1~4週間に1回程度ご来院いただきます。
保険適用の治療と異なり、審美性の高い装置を使用することが可能です。

歯並びとかみ合わせが安定し、矯正装置を外した後は「保定期間」に入ります。(外科医の対診もあり)
歯やあごが元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防ぐため、取り外し可能なリテーナー(保定装置)を使用します。通院は数ヶ月に1回程度となり、かみ合わせの安定度や後戻りの有無を確認します。
必要に応じて、術後1年以降に、あごの骨を固定していたプレートを除去する手術を行う場合もあります。
むし歯、歯周病、痛み、歯根吸収、後戻りの可能性 状況によっては計画通りに歯が動かないことがある、手術に伴う神経症状が出る可能性
むし歯、歯周病、痛み、歯根吸収、後戻りの可能性 状況によっては計画通りに歯が動かないことがある、手術に伴う神経症状が出る可能性
むし歯、歯周病、痛み、歯根吸収、後戻りの可能性 状況によっては計画通りに歯が動かないことがある、手術に伴う神経症状が出る可能性