アメリカでのセルフマウスピース矯正(格安)の行く末 :矯正歯科コラム|神奈川県厚木市中町で矯正歯科を行なう歯医者 あさひ矯正歯科医院

矯正歯科コラムOrthodontic column

アメリカでのセルフマウスピース矯正(格安)の行く末

矯正歯科コラム

スマイルダイレクトクラブという『歯医者に行かず、マウスピース矯正ができる』というセルフ矯正を行なっていた会社。

費用は30万円前後

『できるだけ節約したい、短期間で終わらせたい、気になる部分だけ』という需要に応えた画期的なサービス。

10年間で200万人を顧客に伸ばす。

日本円で約1755億円を調達したのち、なんと破産。

噛み合わせまでは考慮しない、というような健康や安全性を疎かにしたことが原因であると伺えます。

今日本ではこのスマイルダイレクトクラブに類似した矯正治療が流行っています。

矯正専門の私から見ると、一体どれだけの方がこれから健康被害を訴えるようになるのか。。。と背筋か凍るような思いがいたします。

患者さんへの思いを込めてきちんと矯正治療をしているクリニックよりも、利益優先の矯正で、患者さんに耳障りに良いことばかりを伝え、健康被害を出している矯正治療が選ばれていくというのは恐ろしいことです。

一人でもこの現状を知っていただくために、お話し会をしたり、インスタグラムを行なったり、初診の患者さんとお話をして、真の矯正治療とは何か、を伝えて参りたいと思います。

私の考える真の矯正治療とは

 矯正治療前よりも患者さんが健康になる。

 健康被害が出るような矯正治療は行わない(患者さんがやってほしい場合は、その治療をするとどのようなリスクが出るかをきちんと伝える)

 患者さん自身でもわからないような奥歯の噛み合わせも考えて治療し、患者さんの健康寿命が長くなるようにする。

 矯正治療が終わった後も長期的に患者さんをメンテナンスしていく

 

ということです。

当院は医療従事者の方や家族で通われる方など、本当に信頼してくださってのご来院の方が多くいらっしゃいます。

私は利益最優先にして患者さんの健康被害を出すクリニックとは一線を引き、自分が良いとする矯正治療を地道にご提供して参りたいと思います。

 

院長 隅田実希

矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用
  • 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
  • 治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年~3年を要します。通院回数は1~2ヶ月に1度の通院で、12回から36回程度の通院回数となります。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~3年(通院回数:12~36回程度)、永久歯がすべて生え揃ったあとに行なう第2期治療で1~2年(通院回数:12~24回程度)を要することがあります。
  • 歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
  • 装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
  • 歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
  • ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
  • 治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
  • 治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • 問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
  • 歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
  • 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
  • 装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • 装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
  • 顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • 治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
  • 加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
  • 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。