裏側矯正装置について
矯正歯科コラム
当院は裏側矯正が日本で始まったばかりのころから院長が診療にとりいれており、その歴史は40年ほどになります。(院長が日本舌側矯正歯科学会の創設メンバーの一人でもあります。)
裏側矯正が始まったころはとても分厚いFujitaブラケットを使用していました。
その次にカーツブラケットを使用。まだまだ装置が分厚くて違和感が大きい装置でした。
装置の厚さが改善されたSTBブラケットが開発され、裏側矯正治療を受け入れる患者様がとても増えました。
その次はNewSTBブラケット、ドクターが治療しやすいワイヤーテクニックが簡素化された装置が開発され採用しました。
その次はクリッピーリンガルとNewSTBブラケットを併用し、より早く治療が進む仕組みで治療を進めました。
そして現在ですが、当院ではドイツで開発されたWinブラケットを採用しています。
治療終了時の最終的な歯の位置を決める作業は細かいニュアンスを伝える必要があるため、日本人の技工士に依頼。装置自体はドイツで作成していただいています。
歯のスキャンからお届けまでに2ヶ月を要しますが、より精度の高い矯正装置をご提供するために、お時間をいただきたく思います。
より良い矯正治療のために、改良された矯正装置が出た際はいち早く情報を得、鵜呑みにすることなく、検証、実施をくりかえし、治療技術を磨いております。
あさひ矯正歯科では矯正歯科専門でしかできない治療技術をご提供いたします。
- 矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用
- 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
- 治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年~3年を要します。通院回数は1~2ヶ月に1度の通院で、12回から36回程度の通院回数となります。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~3年(通院回数:12~36回程度)、永久歯がすべて生え揃ったあとに行なう第2期治療で1~2年(通院回数:12~24回程度)を要することがあります。
- 歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
- 装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
- ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
- 治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
- 歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
- 装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
- 顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
- 加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
- 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。