後戻りを防ぐ治療が終わったので、もう来なくても良いと言われて。。
矯正歯科コラム
後戻りを防ぐ治療が終わったからもう来なくてもいいですよ。
あさひ矯正歯科では一度も使ったことのない言葉です。
しかし、そんな風に言われた患者さんが後戻りをおこし、当院に来院。再治療がスタートする。
そんなことが数回ありました。
矯正治療後、後戻りを防ぐ保定治療は2年というのは歯科医師であればほぼ知っていると思います。
しかし、矯正治療に長くたずさわっていると、2年経てば歯が動かなくなるというのは、残念ながらありません。なぜなら、加齢変化による歯の移動というものがあるからです。
加齢変化による歯の移動は聞き慣れないことだと思います。
でも、歳をとると、顔にはしわがより、髪の毛は白髪となり、腰も曲がります。
矯正治療をしたら、そのまま歯が微動だにしない、はないのです。
まず一番早い段階では、12歳臼歯という奥歯が生えるときに小児矯正で整った歯並びが崩されないか注意が必要です。その次に20歳ころに親知らずが生えるとき、高校生までに矯正治療を受けていれば、くずれる可能性があるので注意が必要です。
それ以降でも、加齢変化により、歯が前に動こうとする力が働いています。
矯正治療後も歯の移動は少しずつ少しずつ生じますので、あさひ矯正歯科では保定治療はできるだけ長くすることを奨励し、今日から来なくてもいいですとはお伝えしません。何か歯並びで気になることがあれば、定期健診前でもご相談ください。スタッフ全員がそのようにお伝えしております。
矯正治療が終わっても10年以上通われている患者さんがたくさんいらっしゃるのも当院の特徴です。
- 矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用
- 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
- 治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年~3年を要します。通院回数は1~2ヶ月に1度の通院で、12回から36回程度の通院回数となります。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~3年(通院回数:12~36回程度)、永久歯がすべて生え揃ったあとに行なう第2期治療で1~2年(通院回数:12~24回程度)を要することがあります。
- 歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
- 装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
- ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
- 治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
- 歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
- 装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
- 顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
- 加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
- 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。