トータルフィーの採用理由(治療費について)
まずトータルフィー?!と思う方にご説明します。
トータルフィーとは矯正治療費(矯正装置料)とは別に毎月かかる調整料や処置料といった3,000円~10,000円の料金がかからないシステムです。
矯正治療費にそのような料金が全て含まれるため、一見治療費が高額に見えます。
当院は以前は毎月調整料や処置料がかかるシステムでしたが、以下の点からトータルフィーシステムに変更いたしました。
①ドクターの技術の向上、また矯正装置の改良により、治療期間が短くなる傾向にあるが、毎月調整料や処置料がかかるシステムであると、技術向上、矯正装置の改良をすればするほど、毎月の処置料がかからなくなり、医院の経営は圧迫される。
違う言い方をすれば、毎月調整料や処置料がかかるシステムであると、ドクターの技術が不足するほど、患者さんは処置料を払わざるおえなくなり、治療費がかさむというのは本末転倒ではないか。
②当院はできる限り矯正器具、機材に良質な物を使い、患者様の来院頻度を少なく、治療期間をできる限り短く良好な結果を得るようにしたい。この努力を怠りたくない。
③治療が難しい方で、たとえ治療期間が長くなったとしても安心な料金体制で治療を受けていただきたい。
④小児矯正で、発育がゆっくりの方もいらっしゃり、その場合、処置料を毎月いただくと、いったいいつまで処置料がかかるのかという不安が出てくるので、それをなくしたい。
⑤高額な治療費を持ち歩く必要がなくなり、お子様一人で通いやすくなる。
毎月処置料がかかる料金体制を採用されている医院でも、矯正治療がとても上手な先生がいらっしゃることは確かです。
料金システムにより、良心的な矯正治療をされているかされていないかは関連性があまりないように感じております。
あくまでも当院の考えを記載いたしました。
- 矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用
- 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
- 治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年~3年を要します。通院回数は1~2ヶ月に1度の通院で、12回から36回程度の通院回数となります。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~3年(通院回数:12~36回程度)、永久歯がすべて生え揃ったあとに行なう第2期治療で1~2年(通院回数:12~24回程度)を要することがあります。
- 歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
- 装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
- ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
- 治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
- 歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
- 装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
- 顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
- 加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
- 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。