歯科医院の総合サイトの落とし穴 :矯正歯科コラム|神奈川県厚木市中町で矯正歯科を行なう歯医者 あさひ矯正歯科医院

矯正歯科コラムOrthodontic column

歯科医院の総合サイトの落とし穴

矯正歯科コラム

全国の歯科医院を集めて、患者さんに紹介するサイトがあります。

先日「厚木 矯正歯科」で検索しても、厚木で矯正治療を専門とするクリニックがとても見つけづらい状態でした。

そこでサイト会社に問い合わせてみました。

「御社のサイトでは『厚木 矯正』で検索しても矯正治療経験の少ない歯科医院が上位に表示されていますが、なぜですか?」

「病院の見つけやすさは当社のサイトからweb予約がしやすいかどうかです。

できるだけ近い日時で予約がしやすいクリニックが上位に表示されます。」

「しかしこの表示の仕方では患者さんの病院選びにおいて、患者さんは専門性の低いクリニックを選ぶことになり、プラスに働かないと思いますが、どう思われますか?」

「専門性や治療の質については表示順位とは無関係です。」

患者さんのクリニック選びが行いやすいように総合サイトが開設されているのでしょうが、見つけやすさに治療の質は一切関係ない、という事務的なお返事に大変ショックを受けました。

当院は当院のホームページのweb予約を行なっているため、歯科医院総合サイトからのweb予約を使用すると予約が重複してしまう可能性があるため、積極的に行うことができません。

矯正治療を求める患者さんに専門性の低い医院が選ばれるようになっている、クリニックの治療の質は無関係。

それが歯科総合サイトの実情です。

良質なクリニックを選びたいと思われたら、歯科総合サイトの利用はお勧めできないのではないかと思い、こちらでシェアさせていただきます。



矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用
  • 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
  • 治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年~3年を要します。通院回数は1~2ヶ月に1度の通院で、12回から36回程度の通院回数となります。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~3年(通院回数:12~36回程度)、永久歯がすべて生え揃ったあとに行なう第2期治療で1~2年(通院回数:12~24回程度)を要することがあります。
  • 歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
  • 装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
  • 歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
  • ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
  • 治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
  • 治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • 問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
  • 歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
  • 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
  • 装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • 装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
  • 顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • 治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
  • 加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
  • 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。