矯正を専門とするドクターはわずか約3%であることをご存知ですか?
当院のスタッフの約9割、本人もしくはそのご家族が当院で矯正治療を行っております。
初めは矯正治療について何も知らなかった歯科助手さんも、先日治療をしてくださいと申し出があり、快諾させていただきました。
矯正治療がいかに自分に利益をもたらすか、患者さんを見てやりたくなったようです。
2020年現在、歯科医師は約10万5000人いますが、矯正歯科治療を専門としているドクターはわずか約3%です。
なぜこんなに矯正歯科を専門とするドクターは少ないのか。
答えは矯正歯科治療の技術が身につくまでの年月が他の治療よりもずっと長いからだと思います。
矯正歯科治療を本格的に学ぼうと思えば、歯科大学へ6年間通い、歯科医師国家試験に合格し、研修医期間が終了した後からスタートとなります。
研修医がようやく終了した20代後半からさらに費用を支払い、大学院もしくは矯正歯科の研修コースを受けるのです。
加えて、一人の子どもの患者さんの永久歯列期の矯正治療が終了するまでに約5年はかかるため、矯正歯科医として5年経ってもまだ治療経験が豊富とは言い切れません。
このように、矯正歯科医になろうとすると下積み時代がとても長いことを覚悟しなければならず、経済的に支援してもらうためにも周囲からの理解が不可欠となります。
実際、30代前半まで経済的に厳しい状況が続きます。
しかしながら、このような道を踏まずに、少し講習会へ参加しただけで矯正治療を提供する歯科医師は多数いらっしゃるのが実情です。
最近では特にマウスピース矯正でこのような傾向が高いようです。
2万1000の歯科医院で診療項目に矯正歯科がありますが、
日本矯正歯科学会の認定医以上のドクターはわずか3274人。
認定医がなく矯正歯科医として安定した技術を持たれている方も少数いらっしゃると思いますが、今から矯正歯科を始められる方は、クリニックを選ばれるときに、その先生が矯正治療にどれくらいの専門性があるのかよく見極めてからかかるようにすると良いと思います。
当院は専門医の院長と認定医の副院長が矯正治療を進めて参ります。