小児矯正によくあるQ & A :矯正歯科コラム|神奈川県厚木市中町で矯正歯科を行なう歯医者 あさひ矯正歯科医院

矯正歯科コラムOrthodontic column

小児矯正によくあるQ & A

矯正歯科コラム

以下よくあるご質問をおまとめいたしました。

ご参考になると幸いです。

①いつから始めるのがよいですか?

*受け口、顔が左右に曲がっている場合はできるだけ早期に始めた方が良いです。

早いと3歳から始めることができますが、小学校低学年までに始めると良いと考えております。

ただ、あごが曲がっていても本人もご家族も気付いていないということがありますので、心配な場合は一度ご相談ください。適切な治療開始時期を見極めていきます。


*出っ歯や凸凹は上前歯が4本大人の歯に生えそろった頃が良いと思います。

それよりも早期にアプローチしてもあまり意味がないと考えております。

早ければ早いほど良いとうことはありませんので、矯正を始めている他のお子さんを見て不安に思う必要はありません。


矯正治療の専門医院でない場合、治療開始時期を誤ることが多くみられますますので、開始時期については矯正の専門の先生に見てもらいましょう。

また同じ矯正専門の歯科医であっても、小児矯正は意味がないとする先生もいらっしゃいます。当院ではそのような考えはなく、小児矯正はお子様の成長発育に極めて重要であると考えております。

永久歯が生え揃うまで経過観察をしましょうと言われた場合は、一度ご相談ください。


②小児矯正をしないとどうなりますか?

小児矯正の目的は骨格を整えることです。

成長期に骨格が整えられることによって、均整の取れた顔立ちになりやすくなります。

「均整が取れる」ということは受け口や出っ歯、顎が小さい状態ではないということです。

呼吸器官に良い影響を与えやすく、健康な体を手に入れやすくなります。

骨格を手術なしで整えるということは、成人矯正ではできない治療だと思います。


③治療期間はどれくら位ですか?

まず、小学生の間で骨格を整えるのに約2年くらいかかることが多くあります。

生え変わりのスピードなどに個人差があるので、それによっても変わってきます。

また、初診の時にどれくらい状況が悪かったかによって、治療期間に差が出てきます。

短いと1年未満で終わることもあります。

長いと2.5年くらいかかることもあります。


③矯正は小学生の間だけで、終わりますか?(小児矯正だけで終わりますか?)

小児矯正治療中は永久歯が生え揃っていません。

小児矯正治療を終えた後に多くのお子さんは10本以上の永久歯が生えてきます。

そのため、小学校高学年もしくは中学生以降に、永久歯が全て生えそろった時点で個々の歯のねじれ、細かなかみ合わせなどを治す必要があります。

見た目に満足されていても、咬んでいない、ということもありますので、注意が必要です。

また、身長が伸びる時期まで咬み合わせの変化は起きるので、身長の伸びを見ながら細かいかみ合わせを治していきます。

早期に初めたら早期に矯正治療が終わるということはありません。


④痛みはどうですか?!

小児矯正の場合、骨格に刺激を与えます。

その際、調整後2,3日は咬むときに痛く感じることがあります。

装置によって痛みの出方は違い、また個人差も大きいですが、痛いから矯正ができない、ということはほとんどの場合でみられません。

針金が当たってチクチクする、というような場合はまず、ご家庭で爪切りなどで切っていただき、痛くない状態にしていただきます。やり方は装置がついた際にお話ししています。

そして、できるだけ近い診療日でご来院していたたき、優先的に治させていただいています。

症例に限りもありますが、マウスピース型の矯正装置を選択された場合、チクチク痛いということがないということはメリットであると考えています。


⑤虫歯になるのが心配です。

取り外しの装置をご選択いただけると良いと思います。


⑥取り外しの装置をちゃんとやれるか心配です。

なぜ矯正治療を行うかお子さんとしっかりとシェアさせていただきます。矯正治療を行う未来と行わない未来をお話しし、行った方が自分には良いんだと理解してもらい、動機付けを行って参ります。

低学年のお子様も協力していただけることがほとんどです。

矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用
  • 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
  • 治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年~3年を要します。通院回数は1~2ヶ月に1度の通院で、12回から36回程度の通院回数となります。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~3年(通院回数:12~36回程度)、永久歯がすべて生え揃ったあとに行なう第2期治療で1~2年(通院回数:12~24回程度)を要することがあります。
  • 歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
  • 装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
  • 歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
  • ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
  • 治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
  • 治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • 問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
  • 歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
  • 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
  • 装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • 装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
  • 顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • 治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
  • 加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
  • 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。