デジタル矯正の選択(お子様や型取りが苦手な方に朗報です!)
より良い治療をしたい、はいつも心の中にあり、それを追い続けた結果、現在は矯正治療のデジダル化が院内で進んでおります。
以前より口腔内スキャナー(型取りに代わるもの)は1台あり、3D画像を利用しておりましたが、需要が高まり、今月は新しい2台目の口腔内スキャナーが入りました。
型取りをする頻度が飛躍的に減り、治療の初めから最後まで型取りをしない患者さんも出て参ります。
お子さんや型取りで気持ちが悪くなる方には大変な朗報かと思います。
併せて3Dプリンターも導入いたしましたが、やはり良いものを選択したく、予算の10倍を投資いたしました。
デジタル化と簡単に言っても歯科用CTを含め、口腔内スキャナー、3Dプリンターと今年は設備投資が多く、緊張しましたが、0.1mm単位で歯を移動させることができることは本当に素晴らしいと思います。
全てデジタル化が良いかというと全くそうではなく、患者さんの骨の硬さ、顎の動き、噛む強さ、写真ではわからない歯の小さな揺れ、舌の形態、舌の動きなどはアナログで矯正歯科医が診断を行い、歯の動かし方を綿密に計画を立てます。
治療経験というアナログが十分にある上でのデジタル化、これが大切だと考えております。
矯正専門以外の先生による矯正治療の再治療のご相談は毎月必ずあり、増えて参りました。
経験不足の上でデジタル化が進んでも意味がありません。
デジタル矯正といえば、マウスピース矯正が大きく取り上げられますが、そう言った意味で、やはりこちらも矯正専門で受けられることをお勧めいたします。
3Dプリンターです、精度が良く早いものを選択いたしました。導入しているクリニックはまだとても少ない状況です。
- 矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用
- 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
- 治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年~3年を要します。通院回数は1~2ヶ月に1度の通院で、12回から36回程度の通院回数となります。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~3年(通院回数:12~36回程度)、永久歯がすべて生え揃ったあとに行なう第2期治療で1~2年(通院回数:12~24回程度)を要することがあります。
- 歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
- 装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
- ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
- 治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
- 歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
- 装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
- 顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
- 加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
- 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。