デジタル矯正の限界
3日間クリスチャンコーチマン先生によるデジタススマイルデザイン(DSD)のご講演を聞いてまいりました。ヨーロッパで最先端のデジタル歯科治療の内容です。キャンセル待ちもある中で、大変貴重な学びの機会をいただきました。
いくらデジタルといえど、診断や治療計画はAIでは行えず、ドクターによってよく考えられることが大切である、というのは複数名いらした演者の先生の共通の答えでした。
私も大変そう思います。
いくら素晴らしいデジタル機材があっても、患者さんへの治療経験無くして良い歯科治療はできないと思います。
私はデジタルを利用することにより、矯正治療の精度が上がっていることは確かだと思います。
アナログ✖️デジタル
両刃があって治療は輝くと思います。
歯に負担がかかる噛み合わせだな、というのは患者さんの歯に手を当てて、振動を感じることによっても見極めて参ります。超アナログですが、これはまだデジタルでは難しいでしょう。患者さんを目で見る視診、手で感じる触診はやはり未だに歯科医師が必要とされる分野であると考えます。
通院なしで矯正治療が終わるという通販のようなものもあるということですが、デジタルのみを駆使し、患者さんのお口の中を実際に見ない歯科治療は治療終了時のクオリティーは全く異なるものになるでしょう。
写真でも見極めることができないこともあるので、超アナログですが、当院では患者さんを実際に拝見しないと治療終了は確定しません。
あさひ矯正歯科では歯科医の経験値を日々の努力であげていくと言う地味なこともコツコツと進めて参りたいと思います。
副院長
隅田実希