マウスピースのシュミレーションを作るということ。
マウスピース矯正を行っていると、矯正を専門とする歯科医師からも、このシュミレーショんはAIが勝手に作っていると思っていました。と言われることがあります。
矯正を専門とするドクターもこのように思うのですから、シュミレーション作りは全てAIが行っていると患者さんは想像されるかな、と思います。
実際は、
歯をどこの位置に移動させるか、0.1mm単位でドクターが決めていきますので、治療のゴールを決めるにあたり、AIの要素は入り込みません。
歯の移動するタイミングもドクターで決めて参りますので、これについてもAIの判断は入って参りません。
そう、実際はかなりの手作業感があります。
実際に歯を移動させていない段階から、この歯の移動は起きづらいからオーバーに移動を起こさせておこう、顎の動きががよくなるようにしようなどなど、たくさんのことを考慮しながら作成します。
マウスピース矯正は簡単そうに見えて術者の経験と診断力がとても必要だと感じ、非常に取り扱いが難しいと思います。
シュミレーション作りには、私はとてもエネルギーを使います。
診療時間内で治療計画を組み立てていくことはできないので、診療時間外で組み立てて参りますが、朝は5時頃から起床し、休診日も長い時間パソコンと向きあい治療計画を立てることに費やしています。
診療時間外における労力がとても大きいので、たくさんの患者さんを一度に進めることができません。
なぜ、こんなに治療開始が遅いのか??
と言われてしまうことがありますが、診療時間外において、治療計画を組み立てているため、私の体力に限界があるためです。
本日も休診日ですが、コツコツ作業を進めております。
一生懸命やらせていただきますので、お待ちいただいている患者様には本当に申し訳ないですが、ご理解いただけると幸いです。
副院長
隅田実希