マウスピースのシュミレーションを作るということ。
マウスピース矯正を行っていると、矯正を専門とする歯科医師からも、このシュミレーショんはAIが勝手に作っていると思っていました。と言われることがあります。
矯正を専門とするドクターもこのように思うのですから、シュミレーション作りは全てAIが行っていると患者さんは想像されるかな、と思います。
実際は、
歯をどこの位置に移動させるか、0.1mm単位でドクターが決めていきますので、治療のゴールを決めるにあたり、AIの要素は入り込みません。
歯の移動するタイミングもドクターで決めて参りますので、これについてもAIの判断は入って参りません。
そう、実際はかなりの手作業感があります。
実際に歯を移動させていない段階から、この歯の移動は起きづらいからオーバーに移動を起こさせておこう、顎の動きががよくなるようにしようなどなど、たくさんのことを考慮しながら作成します。
マウスピース矯正は簡単そうに見えて術者の経験と診断力がとても必要だと感じ、非常に取り扱いが難しいと思います。
シュミレーション作りには、私はとてもエネルギーを使います。
診療時間内で治療計画を組み立てていくことはできないので、診療時間外で組み立てて参りますが、朝は5時頃から起床し、休診日も長い時間パソコンと向きあい治療計画を立てることに費やしています。
診療時間外における労力がとても大きいので、たくさんの患者さんを一度に進めることができません。
なぜ、こんなに治療開始が遅いのか??
と言われてしまうことがありますが、診療時間外において、治療計画を組み立てているため、私の体力に限界があるためです。
本日も休診日ですが、コツコツ作業を進めております。
一生懸命やらせていただきますので、お待ちいただいている患者様には本当に申し訳ないですが、ご理解いただけると幸いです。
副院長
隅田実希
- 矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用
- 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
- 治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年~3年を要します。通院回数は1~2ヶ月に1度の通院で、12回から36回程度の通院回数となります。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~3年(通院回数:12~36回程度)、永久歯がすべて生え揃ったあとに行なう第2期治療で1~2年(通院回数:12~24回程度)を要することがあります。
- 歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
- 装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
- ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
- 治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
- 歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
- 装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
- 顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
- 加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
- 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。