危険な矯正治療(部分矯正にもコメント) :矯正歯科コラム|神奈川県厚木市中町で矯正歯科を行なう歯医者 あさひ矯正歯科医院

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危険な矯正治療(部分矯正にもコメント)

矯正歯科コラム

矯正治療ではどこの歯医者さんへ行っても必ずしも患者さんのプラスになるということではないというのが残念ながら実情です。

どういう矯正治療が危険かというと、

『患者さんの希望通りに全て進めてしまう』ときだと思います。

このようなときに見えない大きな危険がはらんでいると考えられます。

例えば、広告で、

患者さんが満足したら、矯正治療をやめても大丈夫、という広告を目にしますが、これはとても恐ろしいと考えます。

患者さんは歯並びについて無知ですので、ここで終わりにしたいと感じても、長い目で見てその歯並びが患者さんの将来に不利益であると診断したならば、歯科医師はそれを伝え、治療を継続するよう伝えるべきであると考えます。

利益優先だけで行なっている場合、患者さんが満足したら、終了するということを頻繁に行なっていくようになるでしょう。

『歯科医師として、自分が納得する治療を提供する』

ということが患者さんを守る上でとても大切であると思います。

当院では患者さんが気にしていなくても、治療すべき内容をお伝えして参ります。

治療のゴールを患者さんが決められる矯正治療は危険がはらむことがありますので、気をつけていただきたいと思います。

特に部分矯正で短期間で治療したいという希望に添えるのは年間でもごく僅かですので部分矯正ご希望の方は慎重に医院を選ばれると良いと思います。

矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用
  • 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
  • 治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年~3年を要します。通院回数は1~2ヶ月に1度の通院で、12回から36回程度の通院回数となります。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~3年(通院回数:12~36回程度)、永久歯がすべて生え揃ったあとに行なう第2期治療で1~2年(通院回数:12~24回程度)を要することがあります。
  • 歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
  • 装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
  • 歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
  • ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
  • 治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
  • 治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • 問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
  • 歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
  • 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
  • 装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • 装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
  • 顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • 治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
  • 加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
  • 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。