ご希望にそえない時 追記
口元を下げたい、というご希望で相談をお受けすることがよくあります。
それを行うとメリットになる患者様、デメリットになる患者様がいらっしゃいます。
問題であるのはデメリットになるにもかかわらず、患者さんの希望だから、と治療を進めてしまうことです。
口元を下げるとデメリットになる方というのは、
*矯正で口元を下げると無呼吸症候群に罹患するリスクをあげてしまう方
*自分の歯で噛める時期が短くなってしまう方(差し歯、インプラント、入れ歯になる時期が早くなる)
*顎関節症のリスクをあげてしまう方
*審美的な老化が進行する恐れのある方
*矯正しても矯正治療後の歯並びの安定が悪くなってしまう方
です。
当院では患者様の強い希望があっても、患者様の希望通りにすると、デメリットが大きくなる場合、治療を進めません。
当院の矯正治療の目的は矯正治療後は矯正治療前よりも患者様の歯の健康寿命が良くなる治療計画を行うように努めております。
見た目を追求するあまり、患者さんが不健康になってしまうことは、ご本人の希望であっても治療はいたしません。
なんでもかんでも患者さんの希望通りに治療を行うとすれば、患者さんの希望を害してしまうことがありますので、それをしてはいけない、と言ってくれる先生は患者さんを守るドクターです。
当院ではなぜそれをするといけないのかということを患者さんごとにお伝えするようにしております。
これからも患者さんの健康に寄り添って参りたいと思います。